藤原岳 4月の花だより
満開のエダウチフクジュソウほか
K.I
4月16日、Yさんに藤原岳を案内していただきました。 地元の方々もご一緒で、とても楽しい観察会になりました。色んな花が見ることができるようにとのご配慮で聖宝寺道を上り、大貝戸道を下りました。天候に恵まれ、展望台からは周りの山々がよく見えました。
今年は春が遅いそうで、まだあちこちに雪渓が残っていましたが、8合目より上ではちょうどエダウチフクジュソウが満開で、斜面一面に黄金色の花が輝く素晴らしい景色を見る事ができました。
エダウチフクジュソウ
過日教えていただいた、萼が花弁と同じ長さであることと葉裏に毛が生えていることを実物を見ながらもう一度教えていただきました。 雪が沢山残っている谷筋にはまだ蕾の状態の個体が沢山ありました。なお、シコクフクジュソウは尾根の方にあり、藤原岳にはないそうです。
満開のフクジュソウを見ることができただけでも藤原岳に登った甲斐があったというものですが、フクジュソウ以外にも、珍しいヒロハノアマナ(葉に白い筋)の愛らしい姿をあちこちに見る事ができました。 ミヤマカタバミやヒトリシズカも沢山咲いていて癒されました。
ヒロハノアマナ
セツブンソウは既に果実をつけていましたが、アズマイチゲ、キクザキイチゲ、スハマソウ、コセリバオウレン、そしてミノコバイモ(葯が白色)の花まで見る事ができ、ラッキーでした。
イチリンソウやニリンソウも咲き始めていました。(麓の民家の玄関先で育てられていたイチリンソウは花がものすごく大きくてビックリ。) カタクリは一つだけ蕾を見ましたが、ほとんどまだ葉だけ、エビネは地面から芽がほんのちょっと出ている状態でした。
アズマイチゲ キクザキイチゲ
スハマソウ コセリバオウレン
ハクサンハタザオ、カテンソウ、ユリワサビ、セントウソウ、マルバコンロンソウ、ヤマネコノメソウ、スズカボタン、ニシキゴロモ、オニシバリ又はチョウセンナニワズ、タチツボスミレ、コタチツボスミレ、シハイスミレ、ノジスミレ、ムラサキケマン、ミヤマキケマン、サワハコベ、ミヤマハコベ、イズセンリョウ(木本)なども咲いていました。 ニシノホンモンジスゲや滝の付近ではタキミチャルメルソウやワサビも見ることができました。
そのほか、花はありませんでしたが、バイケイソウやカワチブシの群落があったり、スズカアザミ、マルミノウルシ、イワタバコ、クリハラン、まだちっちゃいエンレイソウやサワギク、ウラシマソウ、スズカカンアオイ、ツクバネソウ、オオバタネツケバナ、キランソウ、ナツトウダイ、黄緑色のオウレンシダ(好石灰植物)、クモノスシダ、トウゴクシダ、ヒカゲノカズラ、ツチグリ(キノコ)も見る事ができました。
ミノコバイモ
木本ではシロダモの若芽がほの暗い林の中で銀色に輝いていて、まるで花のようで見とれました。 シキミ、アブラチャン、キブシ、モミジイチゴ、アセビの花も咲いていました。 ツツジの類はまだでした。 山荘から展望台への道には鹿が食べない有毒のハナヒリノキが沢山ありました。 オニグルミの実が落ちていて、リスは真っ二つに割って食べ、ネズミは穴をあけて食べると教えていただきました。 シマリスが雪の上を走っていたり、水たまりにヒキガエルとその卵がいっぱいあったりしました。
害草ハルザキヤマガラシはまだ小さい状態でしたが、地元の方々は抜いておられました。
藤原岳は花の百名山として有名ですが、全国的に珍しい植物もあると知りました。
優れた観察眼の皆さんのお蔭で沢山の花に出会うことができ、感謝の気持ちで一杯です。
桑名駅から藤原岳の麓までの車窓からは山肌にサクラが沢山見え、まさに山笑う春でしたが、豊かな自然にそぐわない工場や削られた斜面を間近に見るとやはり異様な感じがしました。
2017.04.20 記
K.I
4月16日、Yさんに藤原岳を案内していただきました。 地元の方々もご一緒で、とても楽しい観察会になりました。色んな花が見ることができるようにとのご配慮で聖宝寺道を上り、大貝戸道を下りました。天候に恵まれ、展望台からは周りの山々がよく見えました。
今年は春が遅いそうで、まだあちこちに雪渓が残っていましたが、8合目より上ではちょうどエダウチフクジュソウが満開で、斜面一面に黄金色の花が輝く素晴らしい景色を見る事ができました。
エダウチフクジュソウ
過日教えていただいた、萼が花弁と同じ長さであることと葉裏に毛が生えていることを実物を見ながらもう一度教えていただきました。 雪が沢山残っている谷筋にはまだ蕾の状態の個体が沢山ありました。なお、シコクフクジュソウは尾根の方にあり、藤原岳にはないそうです。
満開のフクジュソウを見ることができただけでも藤原岳に登った甲斐があったというものですが、フクジュソウ以外にも、珍しいヒロハノアマナ(葉に白い筋)の愛らしい姿をあちこちに見る事ができました。 ミヤマカタバミやヒトリシズカも沢山咲いていて癒されました。
ヒロハノアマナ
セツブンソウは既に果実をつけていましたが、アズマイチゲ、キクザキイチゲ、スハマソウ、コセリバオウレン、そしてミノコバイモ(葯が白色)の花まで見る事ができ、ラッキーでした。
イチリンソウやニリンソウも咲き始めていました。(麓の民家の玄関先で育てられていたイチリンソウは花がものすごく大きくてビックリ。) カタクリは一つだけ蕾を見ましたが、ほとんどまだ葉だけ、エビネは地面から芽がほんのちょっと出ている状態でした。
アズマイチゲ キクザキイチゲ
スハマソウ コセリバオウレン
ハクサンハタザオ、カテンソウ、ユリワサビ、セントウソウ、マルバコンロンソウ、ヤマネコノメソウ、スズカボタン、ニシキゴロモ、オニシバリ又はチョウセンナニワズ、タチツボスミレ、コタチツボスミレ、シハイスミレ、ノジスミレ、ムラサキケマン、ミヤマキケマン、サワハコベ、ミヤマハコベ、イズセンリョウ(木本)なども咲いていました。 ニシノホンモンジスゲや滝の付近ではタキミチャルメルソウやワサビも見ることができました。
そのほか、花はありませんでしたが、バイケイソウやカワチブシの群落があったり、スズカアザミ、マルミノウルシ、イワタバコ、クリハラン、まだちっちゃいエンレイソウやサワギク、ウラシマソウ、スズカカンアオイ、ツクバネソウ、オオバタネツケバナ、キランソウ、ナツトウダイ、黄緑色のオウレンシダ(好石灰植物)、クモノスシダ、トウゴクシダ、ヒカゲノカズラ、ツチグリ(キノコ)も見る事ができました。
ミノコバイモ
木本ではシロダモの若芽がほの暗い林の中で銀色に輝いていて、まるで花のようで見とれました。 シキミ、アブラチャン、キブシ、モミジイチゴ、アセビの花も咲いていました。 ツツジの類はまだでした。 山荘から展望台への道には鹿が食べない有毒のハナヒリノキが沢山ありました。 オニグルミの実が落ちていて、リスは真っ二つに割って食べ、ネズミは穴をあけて食べると教えていただきました。 シマリスが雪の上を走っていたり、水たまりにヒキガエルとその卵がいっぱいあったりしました。
害草ハルザキヤマガラシはまだ小さい状態でしたが、地元の方々は抜いておられました。
藤原岳は花の百名山として有名ですが、全国的に珍しい植物もあると知りました。
優れた観察眼の皆さんのお蔭で沢山の花に出会うことができ、感謝の気持ちで一杯です。
桑名駅から藤原岳の麓までの車窓からは山肌にサクラが沢山見え、まさに山笑う春でしたが、豊かな自然にそぐわない工場や削られた斜面を間近に見るとやはり異様な感じがしました。
2017.04.20 記
by mamorefujiwaraMT
| 2017-05-11 16:15
| 花だより