平成27年度いなべ市第4回定例会 議会質疑 ハルザキヤマガラシ関係

平成27年度いなべ市第4回定例会 議会質疑  (未校了)

○清水実議員  次、2のハルザキヤマガラシについて教育長に問います。
  教育長、平成25年12月定例会の一般質問に対し、ハルザキヤマガラシの群生地の駆除は、専門家も人もおらんのでしないという答弁がありました。これは議事録にも載っております。
 (1)藤原岳第3巻(2014年度号)に記載されているハルザキヤマガラシの駆除作業を多分お読みになったと思うんですが、それを読んでどう思われておるのか。
 (2)事業者と対等に話し合い、解決すべきと考えるがどうか。
 (3)自然保護関係者、これは1巻目を読んでもらうとわかるんですが、いろんな関係者が出てきます。そういう人とも対等に話をして解決すべきと思うんですが、そういうことに対する教育長のお答えをいただきたい。
  以上。
○議長(川瀬利夫君)  教育長、片山富男君。
○教育長(片山富男君)  2、ハルザキヤマガラシについて教育長に問うということで、(1)藤原岳自然科学館館報第37巻(2014年度号)に掲載されているハルザキヤマガラシ駆除作業を読んでどう考えられるのかの御質問にお答えいたします。
  館報の報告にありますとおり、藤原岳山頂付近のハルザキヤマガラシにつきましては、今、生育しているところを完全に駆除することは大変難しい状態にあります。ただ、対策といたしましては、これ以上、生息範囲が広がらないようにすることが大事であると考えます。
  なお、藤原岳は鈴鹿国定公園の中にありますことから、自然公園法、あるいは自然環境保護法、三重県自然環境保護条例等、関係法令に基づきまして、国定公園の管理者である三重県が対策を講ずべきことでございます。
  いなべ市といたしましては、三重県からの要請や働きかけがあれば、市としてしかるべく対応をしてまいりたいと考えております。
  次に、(2)事業者と対等に話し合い、解決すべきと考えるがどうかの御質問でございますが、今、申し上げましたように、国定公園を管理するのは三重県農林水産部みどり共生推進課が自然公園班をつくって担当しておりますので、県の農林水産部と事業者との話し合いはされるべきかもしれませんが、いなべ市といたしましては、そこには関与する立場にもございませんし、そのような権限もないと考えております。
  (3)自然保護関係者とも話し合うべきであると考えるがどうかの御質問をいただきました。
  話し合いと申しますよりも、既に駆除対策で各団体との連携は進めております。具体的に申し上げるならば、本年度4月25日には山岳連盟の方々と自然科学館とで、避難小屋周辺にて共同駆除作業を行っております。また、その翌日、自然保護団体による駆除作業が実施されております。それからもう一つ、5月24日にも山岳連盟で75名の方が出られて、山頂付近の駆除作業をされております。
  三重県のホームページを議員もごらんになられたかと思います。あるいは大貝戸の登山口の休憩所及び山頂の藤原山荘にハルザキヤマガラシの駆除についてのチラシが掲示されておりますが、その中で、実施計画書と報告書の協力を県がお願いしており、その取り組みにつきまして、いなべ市としてもできる限りの連携を図っているところでございます。
  以上でございます。
○議長(川瀬利夫君)  清水 實君。
○11番(清水 實君)  ずっと、今回、一般質問を聞いとる中で、本当にみずから汗を出してしようとしておる部長は1人もおらんように思うんです。教育長、例えばあなたは何本このハルザキヤマガラシを頂上へ行って抜きましたか。何回、見に行ったんですか。誰から聞いても、教育長の姿があったとは報告がないんです。
  それと、こういう面倒くさいことは駆除はせんのやと。人がおらん。せんのやといいながら、汗をかいた人はボランティアばっかりやないですか。そういう人に汗をかかせて、高いところへも行かんと、こんな涼しいところにおるという姿勢の真意がわかりませんが、しんどい駆除はおれはせん、ああいう好き勝手な物好きなやつにやらせとりゃええんやという考えにしかとれませんが、教育長、本当のことを教えてください。
○議長(川瀬利夫君)  教育長、片山富男君。
○教育長(片山富男君)  私、みずから藤原山頂へは足を運んでおります。9合目から山頂にかけて、この前、登ってきたんですが、ロゼット状になっておりました。ハルザキヤマガラシというのは、御承知のとおり、外来生物でございます。しかも駆除すべき対象になっていない植物でございます。これは環境省から指定されたように、まだまだ調査が必要であるし、知見が必要であると。そして、その上で駆除対策を図らなければいけない特定外来生物ではないものであるということで、まだまだ、今後、研究が必要なんだ、調査が必要なんだと環境省から言われておる関係で、県もそのような形で動いておりますが、そうは申し上げましても、山頂では本当に広く繁茂しているということで、私も登って対応させていただいたんですが、9合目から山頂にかけて、山小屋の300メートル手前ぐらいからぼつぼつ出てまいります。しかも秋ですので、ロゼット状で出ております。2株ありました。それから山頂の山小屋周辺ではちょっと写真も撮ってきたんですが、岩場の間にこのように幾つかあります。ロゼット状で繁茂しております。つまり種子で発芽したものではなくて、根こそぎ抜けませんので、茎の基部のところから芽が出てきて、それが広がっておる。そして一番の群生地と言われる事業者の近くは、本当に見事にロゼット状のハルザキヤマガラシがございました。
  このことで、今、各保護団体が本当に動いていただいてますし、先ほど、行政は何もしとらんやないかとおっしゃいましたが、藤原岳自然科学館、それから自然学習室が動いております。自然学習室の担当者も、この前、登ってきて、教育長が言われたこととまさに同じような状態であったということで、今、申し上げたような状態であるということでございます。
○議長(川瀬利夫君)  清水 實君。
○11番(清水 實君)  今、教育長の話を聞いとると、できんということをみんなに説得しとるような話だけです。汗かいて、こうするんやということは一言もないんです。せんでもええような理由は上手に言わっせる。 実際、汗をかいて、一本一本抜いとるのは、ほとんどボランティアの人じゃないですか。 私が腹が立つのは、教育長が泥まみれになって、こうしたい、ああしたいというて、そういう姿を市民に見せる、それがやっぱり物を教える教育長の立場やと思うんやけど、全然違う。 いろんな小理屈を言うだけで、みずから汗をかいて仕事をしようとせん。そういうのでは非常に情けない。
  私は、企業へも行った。企業のポスターを見ると、企業活動で自然保護にも先進的に努力をしますという大きなうそのポスターが張ってある。
  これは、この間も企業に行って、私らが物を言えるのはどこですか。これは株主総会しかないわなと。どれだけの株を取得すると、株主総会に出れるのか。それはこれから一般の人に協力を求めて、こういうふうなあれで、株主総会で物を言いたいんやが、寄附を募って株主総会に出ていって、国定公園を了解したのは太平洋セメントです。国定公園でありながら、貴重な植物がだんだんなくなっていく。きょうの市長の話でも、これからは観光に力を入れるという話をされました。観光に力を入れる、ましてや花の百名山と言われた藤原岳にハルザキヤマガラシがうんざりするほどあっては、何が花の百名山ですか。そういうことも含めて、今後は企業と対々に話をし、なおかつ、1人でも多く参加してもらえるような組織をつくって、ハルザキヤマガラシがなくなるまで、5年かかろうが、10年かかろうが抜き取ってしまう、そういうことに力をかそうとせん教育長の姿勢は非常に情けない。
  今まで現地で取り組んでやった人、正規の職員は1人もおらせんやないかね。
  そういうことを今後も反省もせず続けられるのかどうか、その点、する、せんの二つのうち、どっちかの返事を教育長にしていただきたい。
○議長(川瀬利夫君)  教育長、片山富男君。
○教育長(片山富男君)  議員の御質問に直接お答えできるか、ちょっと外れるかもしれませんが、誤解していただくと困ります。
  今、ハルザキヤマガラシが山頂に繁茂しているところと、9合目から山頂にかけ2株、それから山荘の周辺に何株かということを申し上げました。これ、全て裸地化したところです。展望台へ行くササのところには1株もありません。つまり、今、鹿の食害によって植物が食い荒されて、裸の状態になったところにハルザキヤマガラシが繁茂しています。ササであったり、植物があるところには広がっておりません。今、議員がおっしゃったように、このままいったら花の百名山はだめになってしまうという言い方は違います。そこをきちんと理解していただいて、今、県が進めようとしているのは、調査をした上で、知見も得ながら、どのような形で駆除ができるのかを、きちっとした上で取り組もうということなんです。
  今、保護団体の方々がいろいろ努力いただいていますが、その方々が抜き取られた後の根が残っておるところから出てくるんです。それが駆除対策として一番適した形ではないという問題が出てきておるので、これからどのようにしたら完全に駆除できるのかを、みんなして頑張ってやっていこうと。自然学習室もそのことを県と連携しながらやっておるわけです。
  以上です。
○議長(川瀬利夫君)  清水 實君に申し上げます。発言時間は4分。
  清水 實君。
○11番(清水 實君)  今、教育長にえらい力説を聞かせていただきました。だったら、教育長も時間があるんだから、それぐらいの勢いで山へ駆除に行ってもうたらよろしいやんか。ほかの者ばっかりにさせやんと。
  これは三重県だけの問題じゃないんです。そういう状況にしたのは、国も悪いし、県も悪いし、一番悪いのは市です。そういうことに真剣になって取り組む姿勢が一番大事です。
  今の教育長の力説しとる話を聞いとると、すぐ足を運んで駆除をする時代はまだこれからなんやと、研究なんやと。
  きのうも県へ電話したんです。あんたら、何回、行っとるんやといったら、答えられません。県の職員も二、三人が来とるだけ。いなべでも正規の職員はほとんど行ってません。館長にしても、彼も正規の職員じゃあらへんわな。そういう人ばっかりを頼って、あとはいろんな資料を読んだことをここで大きな声で力説しとるだけやないかね。教育長、あんた自身がもっと小まめに行ったらどうやね。そういう姿勢が全然見られません。
  もう時間も2分しかないので、これ以上、大声で猛ってみても何の意味もありませんので、私は、今後、自分自身でどう行動を起こすかということも考えて、一番昔からよう知っとる教育長の知恵も借りながら、何かの結果を二、三年後には出したいと思いますので、教育長、そんに山へ行ってもらわんでも、知恵をかしておくんなはれ。金は貸して要りませんから、知恵を。
  これで終わります。
○議長(川瀬利夫君)  清水 實君の一般質問を終了します。


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写真左:荒廃した山頂部             写真右:ハルザキヤマガラシが蔓延する山頂部

私のコメント(藤原昧々 記)

教育長の片言節句をとらえてコメントするのは避けたい。 答弁中、下記のような発言を読むと、私には、教育長の考えには2つの誤解があるように思える。

 「今、ハルザキヤマガラシが山頂に繁茂しているところと、9合目から山頂にかけ2株、それから山荘の周辺に何株かということを申し上げました。これ、全て裸地化したところです。展望台へ行くササのところには1株もありません。つまり、今、鹿の食害によって植物が食い荒されて、裸の状態になったところにハルザキヤマガラシが繁茂しています。ササであったり、植物があるところには広がっておりません。今、議員がおっしゃったように、このままいったら花の百名山はだめになってしまうという言い方は違います。そこをきちんと理解していただいて、今、県が進めようとしているのは、調査をした上で、知見も得ながら、どのような形で駆除ができるのかを、きちっとした上で取り組もうということなんです。」(教育長答弁)

ハルザキヤマガラシが山頂部に広範に繁茂したのは、答弁にあるように、シカの食害で裸地化した場所であるが、その現象はここ十数年間ほどのことであり、元凶はといえば、教育長はいっさい言及していないが、セメント会社の事業による土地掘削が原因である。 無数の運搬車両のタイヤについた下界の種子がまず鉱区周辺にものすごい繁殖地を形成してしまった。 洗い場を設置して有効な農薬の水槽で車両のタイヤを毎回洗浄しておれば防げたかもしれないが、ハルザキヤマガラシに有効な薬品が発表されだしたのは最近のことであり、防ぎようはなかった。 作業員の塵肺障害もそうだったろうが、〈開発〉の恐ろしさは、人類未知の現象を社会にもたらすことでもある。
シカの食害による裸地化があきらかに国定公園の荒廃をまねいているしハルザキヤマガラシの蔓延の原因にもなっている。 シカ対策は急務なのだ。 そして社会的責任を負う事業者の協力もぜったい必要だ。現在まではいっさい協力はない。アセスであれほど自然環境への配慮を約束した大企業としてその姿勢はどんなものか?

もう一点指摘したいのは、研究だ、調査だといっても、これはあくまで抜き取り作業を現地でやってみて、そのプロセスや結果をあれこれ検討した上での調査・研究であり、手を拱いて懐手をしながら眺めて済むことではない。 研究は膨大な作業でもあり、組織的な動員が必要になる。早急に県は協力団体を組織しなければならない。

以上、答弁中気になった2点を書いたが、もうひとつ言いたいことは、藤原岳はもう「花の百名山」ではないことだ。 周辺部にはまだ貴重な生態系が残されておりその保護は急務ではあるが、本体の藤原岳の8合目以上は荒廃しつくして貴重な在来種は激減か絶滅してしまった。 昔のあのお花畑の山頂は消えており、訪れる人には恥ずかしい。市の職員も現地でそう感じるだろう。 地元の自然は地元ががんばって守らなければどうしようもない。 県や国に責任転嫁したり指図待ちをしているような消極的な姿勢ではどうにもならない。

さて、いなべ市教育長は、以下のような答弁をなされており、それぞれ注目される。

「国定公園の管理者である三重県が対策を講ずべきことでございます。 いなべ市といたしましては、三重県からの要請や働きかけがあれば、市としてしかるべく対応をしてまいりたいと考えております。」

「国定公園を管理するのは三重県農林水産部みどり共生推進課が自然公園班をつくって担当し  
ておりますので、県の農林水産部と事業者との話し合いはされるべきかもしれませんが、いなべ
市といたしましては、そこには関与する立場にもございませんし、そのような権限もないと考え
ております。」

「ハルザキヤマガラシというのは、御承知のとおり、外来生物でございます。しかも駆除すべき対象になっていない植物でございます。これは環境省から指定されたように、まだまだ調査が必要であるし、知見が必要であると。 (中略) まだまだ、今後、研究が必要なんだ、調査が必要なんだと環境省から言われておる関係で、県もそのような形で動いております。」

「自然学習室の担当者も、この前、登ってきて、教育長が言われたこととまさに同じような状態
であったということで、今、申し上げたような状態であるということでございます。」

「今、保護団体の方々がいろいろ努力いただいていますが、その方々が抜き取られた後の根が残
っておるところから出てくるんです。それが駆除対策として一番適した形ではないという問題が
出てきておるので、これからどのようにしたら完全に駆除できるのかを、みんなして頑張ってや
っていこうと。自然学習室もそのことを県と連携しながらやっておるわけです。」








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