カテゴリ:県・いなべ市 公表関係資料( 7 )

イヌワシに関する質疑応答
平成26年第1回定例会 (3月6日)  

清水實議員
11番議員、清水 實でございます。 議長の許可を得ましたので、今から一般質問に入ります。よろしくお願いをいたします。
それでは、誰も関心のない、また、票にも金にもならんイヌワシばかりなぜ質問をするのかとよく市民から言われます。私はしゃべることのできないイヌワシの生活代弁を続けることが務めだからであります。その点、皆さん御理解をお願いいたします。
それでは、一番最初、イヌワシに関する教育長の姿勢を問う。すなわち、平成22年から25年まで4回のイヌワシに関する質問の結果は、治田鉱区の延期、それから野鳥の会が餌場なので開発の中止については、市長が適切な処理指導をする。25年3月には、教育長は、モニタリングが実施されるまで何もしない。25年6月には、新町谷及び青川上流を踏査と目視観察、並びに県への情報交換を実施したと答弁、25年6月19日に公文書回答では、イヌワシ目撃資料を作成していなく、県との情報交換もない。26年1月30日に県へ確認すれば、情報交換もなく、文化財保護法及び環境省への許可手続すらしていなかったのが事実でありました。帰ってきて、26年1月31日に、市の担当者は、教育長の答弁以外のことは何も言えない。答えられないという返事でございました。以上のことから、3つの質問をさせていただきます。①は、事業者のモニタリング以外に何もしないのはなぜか。②新町谷、青川上流への踏査と目視観察、並びに県との情報交換は虚偽だったのか。③文化財保護法、並びに環境省への手続はほっておくのか。以上、お答えいただきたいと思います。

片山教育長
1点目の、事業者のモニタリング以外には何もしないのかというお尋ねにつきましてお答えさせていただきます。イヌワシの生息環境の保護や調査に関しましては、太平洋セメント株式会社の藤原鉱山及びその周辺次期原料山開発事業環境影響評価書で、採掘事業について保全対策と事後調査を設定しており、その状況を注視してまいったところでございます。また、今後につきましても注視してまいります。
現段階のイヌワシの保護管理につきましては、個体への直接的アプローチよりも、その生態等に関する学習、及び啓発を進めていく必要があると考えているところでございます。教育委員会といたしましては、藤原岳自然科学館でのイヌワシを含む生態系に関する教材展示を行うなど、生態系の保全及び身近な自然の保護に対する市民の理解を深めていただき、イヌワシの保護意識の向上に努めてまいります。
 あわせて、個体の保護管理等に関しましては、三重県教育委員会など関係機関と情報共有を行うとともに、必要に応じて日本野鳥の会などへも情報の照会を行っていきたいと考えているところでございます。
二つ目の新町谷、青川上流への踏査と目視観察、並びに県との情報交換は虚偽だったのかという御質問でございますが、これは虚偽ではございません。関係職員からの聞き取りによって確認をしております。なお、清水議員提供依頼に基づく、平成25年6月12日付でいなべ市議会議長様から請求のありました、公文書等の資料請求書で回答いたしましたとおりでございます。しかし、今後はイヌワシの踏査、または目視観察を行った場合等は、必要に応じて資料を作成し、保管するよう関係職員に指示をいたしましたところでございます。
 県との情報交換は虚偽であるのか、と清水議員の御指摘でございますが、平成25年第2回市議会定例会の会議録を確認しました結果、清水議員の質問に対する私の次の答弁をちょっと紹介させていただこうと思いますが、イヌワシに関しましては、藤原岳自然科学館での教材展示を引き続き行うなど、今後も市民のイヌワシに対する理解を深め、個体の保護意識の向上に努めてまいります。あわせて、個体の保護管理等に関しましては、三重県関係機関と情報の共有を行うとともに、必要に応じて日本野鳥の会などへも情報の紹介を行ってまいる考えでございます。と、今後の対応を述べさせていただいたのであって、情報交換しているとは申しておりません。
 次に、文化財保護法並びに環境省への手続は放置しておくのかという御質問でございますが、現在、いなべ市が所有するイヌワシの標本について、現状変更、許可申請など、天然記念物としての文化財保護法の各手続を文化庁に行うこと。また、国内希少野生動植物としての環境省への手続をいなべ市教育委員会、または当時の藤原町、大安町教育委員会が届出者、または申請人になって行う必要はないものと理解しております。文化財保護法に基づき、天然記念物の死亡による滅失届け、または移動等の現状変更許可申請を行わなければならないのは、その天然記念物を滅失させたもの。または、天然記念物に影響を及ぼす恐れがある行為をしようとするもので、いなべ市教育委員会ではなく、当時の藤原町、大安町でもございません。一方、環境省への手続ですが、国内希少野生動植物としての絶滅の恐れのある野生動植物の種の保存に関する法律、いわゆる種の保存法が施行された平成5年4月以前に譲り渡しを受けておるものでございまして、また、展示につきましても販売、頒布目的ではないため、環境省の許可を受ける必要はございません。こちらも現在放置している手続が存在しないことを確認しております。このことにつきましては、三重県教育委員会に紹介した結果、現在いなべ市において放置している手続は存在しないということも確認しているところでございます。以上でございます。

清水實議員
今、教育長から答弁をいただきました。一つ目の事業者のモニタリング以外は何もしないのかというふうな答弁では、科学館で展示をしておる。それと、小中学校にいろんな形で働きかけておるというのは、ちょうど私が4年間一般質問をした中の資料はこれが全てです。この中で、こないだもちょうど三重県立博物館へ行ってきました。4月14日にはオープンするので、とりあえずイヌワシがどんな形で展示されるのか見せてくれと言ったら、担当者が来て、こういうふうに展示をするんやという場所には、絵は書いてあっても実物は何もありません。担当者に聞いたら、藤原の新町谷に一つぐらいおるというふうなことから、藤原の文化財担当者からいろんな情報交換をしとるかと聞いたら、何にもしておりません。ただ、いなべ市の教育委員会の文化財の担当者に協力を願ったのは、ちょうど、篠立の洞窟の模型展示をせんならんので、それについては本当にお世話になったというふうなことでございましたので、それはおかしいじゃないかというふうな形で早速、太平洋セメント藤原工場の工場長に、「あんたんとこはきちっと調査をして、その結果を出しておるんやで、せめてもいなべのことなんだから、いなべの科学館にいろんな形のイヌワシの展示ができるように協力をしてくれ」そういうふうな話を申しましたら、早速、自分とこのアセスをやっとる事業団のほうへ電話をしてくれました。そういうふうなことは逐次担当者に話をしてあるんですか。教育長、その話を聞いてもうてますか。どっちか返事をください。

片山教育長
議員がおっしゃられた太平洋セメントの藤原工場長の部分については、私は直接聞いておりません。

清水實議員
このような大事な話が、いわゆる担当者の後藤君からあんたの耳に入っとらんということは、いかに担当者が物の言えないような状態になっておるかというふうにしか私には聞こえませんが、その点についてお答えをください。

片山教育長
議員おっしゃられました市の担当者は、教育長の答弁以外のことは何も話せない。このことにつきましては、清水議員からの一般質問に対する私、教育長の答弁内容についてどう思うかなどと、その見解をお尋ねになられたと承りましたので、担当者がこれについてはお話ができないということであったと思っております。

清水實議員
担当者は今、教育長が言われたように、はっきりと答弁以外は言えないと。そしたら、担当者としてイヌワシを実際に見に行ったのか、もし見に行ったんならいついっかの何時で、そのときにはおったとか、おらなんだとか、そういうメモや記録があって当たり前ですけれども、今までの教育長の答弁は、時間がかかるとか、というふうな形の答弁がはっきりとここに書いてあるじゃないですか。それは裏を返せば、きちっと報告がしてない。行っておるかおらんかの報告もしてない。というふうにしかとれませんし、担当者は、それ以外は何も答えられませんっていうこと自体がもう少し同じ人間ならですよ、自分の部下と十分にいろんな話ができやん。ちょうどレンコンはきちっと向こうが見えるけども、もっと明らかにパイプのように見える形の話ができんというふうにしか私は理解できませんが、その点どうですか。答えてください。

片山教育長
繰り返しになりますが、担当者に議員がお尋ねされた内容ですが、議会の一般質問において、教育長の答弁内容について担当者、君はどう思うのかなどと、その見解をお尋ねになられたということでございます。したがいまして、担当者は、教育長が議会で答弁することについて、私がどう思うかということについて、これについてはお話ができない、ということであったということでございます。

清水實議員
一つ教育長に言いますが、担当者もいろんな形で本当に努力をしてみえますし、特にネコギギについてはすばらしい実績があります。そういうふうな形で話をしている中で、ある程度はもう何回も会っておるので信頼されておると勝手に私は理解をしとったわけなんですけども、今の教育長のですよ、答弁を聞いておると非常に次元が低い。今までの答弁の中でも、即答できる部分がほとんど即答してない。ということは、担当者と密に連絡がしておらないからそういう答弁しかできないというふうに私は理解をするんですが、その点、教育長どう思われますか。お答えいただきたい。

片山教育長
教育委員会には、現在、三課一室ございます。それぞれの所属長というのがあります。今の担当者は生涯学習課の担当職員でございますので、その担当職員からの報告は生涯学習課長に報告されておるところでございます。私どもに直接担当者からの報告があるということは、それは組織の形としてございませんので、今申し上げたとおりでございます。

清水實議員
次元の低い話をキャッチボールしとっても仕方がありませんので、次の新町谷、青川上流への、このことは、担当者が私の尋ねたことによって、結果的に私が低い答弁しかしてもうとらんというふうに今言いましたんですけれども、次に移ります。文化財保護法並びに、それは、私が県へ相談したときは、何の連絡ももうておらんというふうに言われました、県から。それを受けて次の日にここの担当者に話をしたわけです。そうしたら、今こういうふうなんやっていう、先ほど教育長の答弁があったわけですけども、質問というのは、もっと大分前に出したんですが、それまでに県の教育委員会へも私も電話をしました。しかしながら、今、教育長がですよ、言われたような答弁は一言も県の担当者から返ってきませんでした。これはどっちが本当なんですか。教育長。

片山教育長
清水議員が面談されたという三重県教育委員会の担当者に確認をいたしましたところ、清水議員が、平成26年1月30日にいなべ市教育委員会が文化財保護法及び環境省への許可手続すらしていない、などとの発言を言っていないこと。または、手続を怠っている事象はないとのことでありましたので、これは直接県の教育委員会の担当者に確認を取りましたので、御心配をいただかないように事実関係を申し添えさせていただきます。

清水實議員
教育長の聞いたことと、私の聞いたことと違うので、これはもう一回確認をし、本人に確かめたいと私は思っております。しかしですよ、こういうふうなものが放置されとる事実はあったわけです。だったら、それは文化財の担当者の責任であり、ひいては教育長の責任やというふうに私は単純に考えております。
それと、もう一つつけ加えて申すならば、こないだ担当者に申しましたのは、太平洋セメントがモニタリングをするのはあと4年です。そのあと、こっちの文化財の担当者でできるように太平洋セメントで話をしてきたが、そのことについてもどうやというふうな返事を担当者に添えておきましたんですが、今の教育長の答弁を聞いておりますと、もう太平洋セメントで現場への調査は一切せんのやというふうに私は受け取ったんですが、それで間違いないですな。

片山教育長
太平洋セメント株式会社藤原工場が行う山頂鉱区採掘事業におきましても、イヌワシに関する文化財保護法、または環境省へのいなべ市教育委員会が行う必要な手続は、現時点では存在せず、放置している事実はないものと承知しております。しかし、今後その必要が発生したとき。または、必要性が判明したときには適切に対応してまいります。

今の答弁と重なりますが、モニタリング4年後ということであります。ですので、その後必要が発生したとき、あるいは必要性が判明したときには、適切に対応してまいるということでございます。

清水實議員
教育長、よう聞いてくださいよ。これは、三重県でもここだけしかいないひとつがいのイヌワシです。だったらですよ。太平洋セメントがモニタリング終わったら、モニタリングをしておる人らにそれまでに文化財のここの担当者が引き継ぐような形をするのが、私は今教育長が言われるように、そういうふうなことが起きたら何たらというふうな小理屈じゃなくってですよ、やっぱ、せっかくモニタリングをしてくれるんなら、ほんなら後はわしらでできるようにしようやというふうな考えがないということがはっきりしたんでそれでよろしいんですか。お答えください。

片山教育長
何度も申し上げますが、今モニタリング調査をしていただいている中で、必要に応じていなべ市教育委員会としてしなければいけないこと、あるいはその必要が発生した場合には、適切に対応してまいりますとしか、現時点では申し上げることはできません。

清水實議員
今の教育長の答弁を聞いておりますと、必要がない以上、何もせんでもええんやというふうな答えに私は理解をしますがそれでよろしいか。答えてください。

片山教育長
必要なことについて対応をしてまいります。

清水實議員
いなべ市のたった一人の教育長が、もうせんのやというんなら、そしたら私は太平洋セメントへものを申して工場長に、いなべの教育長はもう何もせんって言うとる。もうおまえんとこの力をかしてくれ。うちは野鳥の会なり、いろんなそこに人を集めるでというふうな形で私らのほうでせざるを得んがそれでよろしいですか。答えてください。

片山教育長
今、そういう積極的な動きをお話いただきました。そういうことにつきましては、私どもについては、そのことをとやかく言う立場にはございません。

清水實議員
教育長、本当にありがたい答弁をいただきまして、後は教育長関係なしに私らで進めることが安心してできるというふうに解釈してよろしいんですな。もう一回答弁してください。

片山教育長
今、申し上げましたとおりでございます。

清水實議員
それでは、最後にイヌワシについて、教育長に一言申し上げておきます。
イヌワシは、今まで三重野鳥の会、それから教育委員会の方々、または関係のある方々と今後相談をして、裁判も含めて検討をさせていただきまして、質問は今後も続けてまいりますので、そのように御承知をいただきたいと思います。これで、イヌワシのほうを終わりまして、次に農業公園についてお尋ねをいたします。










[PR]
藤原岳関連 いなべ市議会本会議・関係者答弁 (答弁者の敬称略)
青字:編集部コメント

2013.02.21 市長日沖靖答弁
アウトドア用品のブランドとして有名な(株)モンベル。平成20年9月の豪雨で倒壊した御在所岳の山小屋を再建するなど、社会貢献活動でも有名です。このモンベルがアウトドアの活動拠点となる地域と提携し、全国35万人のモンベル会員に向けて地域の魅力を発信し、支援する「モンベルクラブ・フレンドエリア」の一つにいなべ市が登録されます。北海道ニセコや新潟県妙高など全国25カ所のフレンドエリアに、藤原岳や青川峡キャンピングパーク、宇賀渓を中心としたいなべ市が加わります。いなべが全国に向け発信されるとともに、交流を通して地域の活性化につなげます。
藤原岳がモンベルの登録に値するかつての「ブランド」をもっているかどうか、日沖市長は春の藤原岳にぜひ登って氏の目で実情を実感してきてほしい。 地元の石井書店・石井明子氏は藤原岳への山行が千回を超え、その著書「四季湧水」(1994年刊)は美しい藤原岳の写真で満ちている。石井氏が愛された藤原岳、作家・田中澄江氏が「花の百名山」に選んだ藤原岳がいま、どのような傷ついた姿を曝しているか、市長には実際に登って考えてほしい。

2014.03.03. 教育部長近藤重年答弁
それから、藤原岳自然科学館の関係でございますが、藤原岳自然科学館は24年4月に坂本地内から藤原文化センターの現在の場所に移転をさせていただきました。25年度1月末現在で、入館者8,000人を超えるという集計でございます。
現在の藤原文化センターの1階ロビーを中心に展示をさせていただいております。フロアの段差であったり展示施設の老朽化等ございますし、また、ほかの各種健診とかサークル活動とか、そういった行事での来館者と入りまじることもございますので、落ちついて観察できるような形に整えていきたいなというふうに思っております。また、資料等、数多くあるものを収納するスペース等も手狭でございますので、その整備も図っていかなければならないというふうに思ってます。
これらを受けて、文化センター建築後、約25年経過しておるわけなんですが、全体の更新の器具もございますので、それらも合わせて整備が必要であろうというふうに考えております。それらを鑑みまして、26年度で整備計画調査をさせていただき、それ以降の年度に設計、改修工事が進められるようにしていきたいという思いでございます。

2013.03.06 教育部長近藤重年答弁
次に、資料館でございます。郷土資料館及び藤原岳自然科学館につきましては、答申では廃止という答申をいただいております。なお、藤原岳自然科学館につきましては、24年4月から藤原文化センターでリニューアルオープンをさせていただき、廃止をさせていただいたところでございます。

2013.03.11 農林商工部長川瀬勉答弁
お尋ねの(1)の有害鳥獣事業のサル追い払いにおいて、現場で指導教育を強化して効果を上げられないかということでございます。
 これまで要望がある地区を対象にいたしまして、三重県桑名農政環境事務所、三重県農業研究所及び三重県中央農業改良普及センターの専門員の方々を講師に迎えまして、追い払いを含めた有害対策出前講座を開催しています。
 出前講座は対象獣の習性などを学び、獣害に遭わない集落づくりをやっております。また、そこではロケット花火の発射器を自作し、現地で花火を撃つ追い払い方法も実施を行っておるところでございます。
 過去に出前講座を行った集落では、「猿追い払い隊」や「猿追い出し隊」を自発的に発足をさせ、在宅する高齢者を中心に隊を構成して、被害防止に努めていただいております。
 御質問にありますように、現場での指導は獣害対策に十分な効果があり、実施する集落ではその効果が顕著にあらわれておるというような状況でございます。今後も要望をいただきました集落に対しまして、出前講座を実施しまして、できるだけ守れる集落づくりというのを進めていきたいというふうに思っております。
 2点目のサル捕獲処理費を猟友会から希望が出ている1頭につき2万円にできない理由というようなことでございます。
 この点につきましては、先般、猟友会の会長さんともお話を伺う機会がございまして、いろいろ御相談をさせていただいたところでございます。私どもも協議をいたしまして、処理費を上げることによりまして、猟友会の会員の皆さんの駆除への取り組みが積極的に行われまして効果が上がるというようなことでございましたら、猟友会さんとも再度協議をさせていただきまして、新年度から値上げも考えていきたいというふうに思っておるところでございます。
 (3)の、モンベルフレンドエリアへの登録と藤原山荘のトイレの御質問でございます。
 トイレの建てかえにつきましては、平成26年度に、一応、国の交付金等をいただきまして、事業を実施したいというふうに考えておるところでございます。本年度の予算とは関係ございませんが、26年度で取り組みをしたいというふうに思っております。
 それとまた、モンベルのフレンドエリアへの登録につきましては、私は昨年の10月に藤原岳から治田峠、それから竜ヶ岳、それから石槫峠までを一応縦走させていただきまして、山の状況等を拝見させていただいたところでございます。そういった現地確認をさせていただきまして、今回、登録の予算を計上させていただいたものでございます。以上でございます。

2013.06.11 教育長片山富男答弁
おはようございます。今、清水議員のイヌワシの保護管理についてということで2点御質問をいただきました。それにつきまして答弁をさせていただきます。
まず、1点目の文化財担当部局として、今までの実績と今後の計画のお尋ねですが、御承知のとおりイヌワシは種指定の国天然記念物であり、その生息個体数は極めて少ないこと、三重県におきましては、1ペアがいるというところから絶滅危惧種に指定されておるところでございます。
いなべ市内北勢町、藤原町区域に当たります鈴鹿山脈に、今、申し上げましたイヌワシ1ペアが営巣しており、主に藤原岳付近をえさ場にしているとされております。
当地のイヌワシに関する市教委の保護管理は、イヌワシの繁殖活動に対する影響のおそれから、新町谷青川上流等での踏査及び遠方からの目視観察数回にとどめておりますが、それは現在に至るまでイヌワシの個体そのものを直接保護する必要性または緊急性がないと考えられるところからの対応でございます。
しかしながら、国の天然記念物であり絶滅が危惧される我が国では、最大級の猛禽類であるイヌワシが生息していることから、市民等のイヌワシに対する理解と保護意識の向上を目的に、イヌワシの生態等に関する資料及び剥製標本を藤原岳自然科学館で常設展示しているところでございます。
なお、先ほど、議員、官報のほうから言われましたが、平成22年9月12日から10月24日にかけて開催されました、いなべ市COP10パートナーシップ事業の記念イベントといたしまして、鳥類生態学者でアジア猛禽類ネットワーク会長であります山崎亨氏に東海地方のイヌワシと自然環境という講演をいただき、市民等のイヌワシに対する理解と保護意識の向上を図ったところでございます。その講演記録を官報に掲載させていただいているところでございます。
次に、今後の計画といたしまして、現段階のイヌワシの保護管理につきましては、個体への直接的アプローチよりも、その生態等に関する学習及び啓発を進めていく必要があると考えているところでございます。
また、イヌワシなどの天然記念物にかかわらず、文化財は適切な保護管理を行うと同時に、保存と活用を行っていきたいと考えておるところでございます。
イヌワシに関しましては、藤原岳自然科学館での教材展示を引き続き行うなど、今後も市民のイヌワシに対する理解を深め、個体の保護意識の向上に努めてまいります。
あわせて個体の保護管理等に関しては、三重県、関係機関と情報の共有を行うとともに、必要に応じて日本野鳥の会などへも情報の照会を行ってまいる考えでございます。
次に、2点目の教育長として今までの実績と今後の計画という御質問でございますが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に規定されております教育長の職務といたしましては、教育委員会の権限に属する全ての事務をつかさどるとされております。したがいまして、教育委員会の職務権限に規定されました学校教育、社会教育にかかわる19項目の事務の執行がございまして、文化財の保護に関することも含まれておるところでございます。したがいまして、先ほど申し上げました文化財担当部局の実績と今後の計画というものが、教育長の実績と今後の計画ということになろうかと判断しておるところでございます。以上でございます。

2013.09.05 農林商工部長川瀬勉答弁
藤原山荘トイレの改修と聖宝寺登山道の修理を問うということで、1点目の藤原山荘のトイレの改修計画でございますが、藤原岳の環境を守る趣旨からも、改修に向けて県に働きかけを行っているところでございます。
具体的には、環境省の交付金事業であります自然公園等施設整備事業を活用しまして、来年度の平成26年度の実施に向けまして、去る8月22日に県の四日市農林事務所のほうへ施設整備事業計画書を提出したところでございます。
2点目の聖宝寺登山道の修理計画と工事予定はという御質問でございます。
鳴谷川の砂防工事も完了しまして、登山道に入ることも可能になりましたので、先般、私どもの担当課長と担当の者が登山道を見に行ったわけでございますけれども、相当修理をしなければ危険な箇所があるということで、現場を見てきたところでございます。
今後、正確な修理箇所、修理費用等調査をした上で、複数の山岳会の方々で組織をする藤原山荘運営委員会の協力もいただきながら、修理、改修を検討してまいりたいと思っています。
また、修理には相当期間もかかると思われます。修理の完了までには期間がかかると思いますので、それまでの間につきましては、登山道の起点及び藤原岳の8合目に通行注意喚起の看板を設置をしたいというふうに考えておるところでございます。
3点目でございます。観光的ガイド及び入山保険に関する計画はということでございます。
登山の安全と自然保護を含めたマナーの指導等を行う観光ガイドでございますけれども、人的確保、運営等を含め検討を始めたいと考えているところではございます。
また、入山保険に関する計画でございますけれども、入山料を徴収しまして、支払者に対して入山保険を加入したりすることもできるかもわかりませんけれども、現実問題としまして、藤原岳、大池岳、竜ヶ岳、それらへ登る登山道というのは何本かのルートもございます。そういったことから、入山料徴収員を配置することも相当の人数が必要ということになりますから、困難だというように考えることから、現在のところは入山保険に関しては、市として計画は持っていないというような状況でございます。以上でございます。

2013.12.11 市長日沖靖答弁
坂本、大貝戸の土石流の発生源対策も一緒ですけども、発生源は山全体に及んでおりますので、どこが発生源かというのは山全体が崩れております。一番最初、平成14年に発生し、そして私が就任したのが平成15年で、16年に土石流対策という専門家、大学の教授も入った形での委員会がありました。そのときに国土交通省さんも入っていただいて、大貝戸、坂本の話ですけど、発生源対策という案も出てました。ですけど雨水コンクリートをどう山のほうにまくのか。セメントで発生源を固めたらいいじゃないかという意見もあったんです。ですけど現場へ行っていただくとわかりますけども、発生源は藤原岳の頂上付近から来てますので、山全体をそしたらコンクリートで覆うのかという話になるわけです。ですから発生源の議論はなくなりました、その後。除石という方向に大転換をしております。まだ広域砂防ではございませんので、ここは限定した県事業の砂防工事ですから、堰堤にためて、それを除石する、その繰り返しになるということです。ですから延々続きます。だからかたい岩盤が出て、もうそこから崩落しないところまでさざれ石のもとです。上へ行きますと、物すごい細かい石が、踏んだ足がぐっとのめり込むような状況ですので、その石全部が下に落ちてしまわない限りは終わらないと感じます。ですから発生源対策というのが不可能なんです。徐々にこの繰り返しですけど、こんな繰り返しやっとってと言いますけど、地球規模から考えますと、歴史でも微々たるものなんです。このいなべの扇状地ができたのは、鈴鹿山系と養老山系のできた扇状地ですので、基本的には、ですから山が全体、要はかたい岩盤まで崩れきらないことには終わらない。それは何百年かかるのかわからないという現状でございます。以上です。
山を金銭の対象にせず、シカを徹底的に防除し樹木を育てて、山の地表を植物でしっかりとおおうことが大切ではないだろうか? 土木工事のみでの解決に、無際限な税金の費消はおかしい。
まず、増えたシカによる、樹木の若芽の食害をなんとしてもくい止める必要がある。 莫大な堰堤建設の費用の一部を、猟師への助成金にあて、若い猟師の雇用促進をはかるのはどうだろか。

2013.12.12 教育長片山富男答弁
まず、清水議員お尋ねの、藤原鉱山で国定公園の内外を問わず、外来植物ハルザキヤマガラシの大群落の除草ということで、まず教育長は現場を見に行っているのかということで、先般、お誘いをいただいたときに、公務により行けないということでお断りさせていただきました。その後も行く機会がなくて、現在、教育長として職務をしてから、藤原岳、あるいは孫太のほうへは登ってはおりません。
どんな方法で計画的に除草されますかというお尋ねなんですが、外来植物ハルザキヤマガラシの群落の除草でございますが、議員御指摘のとおり、ハルザキヤマガラシはヨーロッパに自生する二年性の植物でございます。1960年代に麦類の輸入で混入したのではないかというアブラナ科の外来植物でございますが、外来生物法の規制対象となる特定外来生物や未判定外来生物とは異なり、いわゆる外来生物法による規制が課されるものではございません。しかし、この生態系に悪影響を及ぼし得ることから、利用にかかわる個人やあるいは事業者等に対し適切な取り扱いについて理解と協力をお願いする要注意外来生物リスト148種類の一つとして選定されているところでございます。
 なお、日本生態学会におきましては、日本の侵略的外来種ワースト100に指定されておりますが、被害に係る科学的な知見や情報が不足しており、専門家等による知見等の集積や提供に努めるべき外来生物でございます。
今、写真をお持ちさせていただきましたが、これ、藤原岳の自然科学館長が山頂で撮影したものです。見ていただきますときれい。5月から6月にかけて、アブラナ科の植物ですので、菜の花が一面に咲きほこっとるというようなふうに思われるかもしれません。このような群落をつくって、今、繁茂しておる状態です。
大変繁殖力が強く、藤原岳のような自然性の高い環境に侵入したものと考えられます。
現状といたしましては、太平洋セメントの山頂鉱区から南西方向に広がっており、展望台のほうへ向かう登山道の東100メートルほどのところまで広がっております。
このようにハルザキヤマガラシは藤原岳山頂付近で大繁殖しておりますが、よく日の当たる林間の部分でも、いわゆる林の中でもぽつぽつ、今、見かけられることから、より寒冷な気候と乾燥に適応していると考えられます。
今、申し上げましたように、5月から6月にかけて花を咲かせ、実をつけ、種子をつくりますが、種子は地上にこぼれて芽を出し繁殖しますが、種子は何年もしてから芽を出すということから、植物体を根こそぎ抜き取ったからといって、完全に駆除。 (以下 欠如)
「完全に駆除」は困難でも、毎年抜き取り作業を続けることで、在来植物への影響を大巾に軽減できることは、長野県や東北での取組みの実例をみても明らかだ。 放置すれば市長の発言にある「いなべ市のブランド」の自然が全滅する。鉱山現場周辺の山の荒廃ぶりをご存知ないから現実の危機感がないのだろう。 要は、行政のやる気と実行しかない。 気がかりなのは、ハルザキヤマガラシに対する誤った知識と見解だ。ヨーロッパ原産の外来種のため、気候が冷涼な場所を好み、藤原岳山頂はパラダイスとなろう。運んだ元凶がセメント鉱山の車輌であることへの認識と言及がない。「特定外来生物」にまだ指定されてないことを、静観と及び腰の弁解にしているが、この草は繁殖力が強く、在来植物を駆逐するきわめて悪質な「要注意外来生物」であることへの理解が浅い。種子は強靭で何年も生存すること、また地上部の剪定は逆効果で根から抜き取る必要があることなどを知っておかねばならない。霧が峰や浅間山の長年の真剣な取組みを見習いたい。

2014.02.20 市長日沖靖答弁
藤原岳山頂トイレの改修
“絵日記を描きたくなる、最高のアウトドアステージ”。いなべ市を紹介したアウトドアの総合メーカー(株)モンベルの見出しです。いなべ市は昨年、山の愛好家の誘客にモンベル46万人の会員向けに情報が発信される「モンベルフレンドタウン」に登録しました。中でも、花の百名山藤原岳は年間5万人もの登山者が訪れる人気の山です。その山頂にあるトイレは、藤原山荘運営委員会の皆さんで管理されていますが、建築後30年が経過し老朽化は否めません。そこで環境省の交付金を活用してトイレを建てかえ、山ガール(女性登山者)へのイメージアップを図ります。
全国へのプロモーション
いなべの魅力を首都圏で発信し、“いなべ”を売り込みます。昨年、三重県が東京日本橋にオープンした首都圏営業拠点「三重テラス」の来客数は、伊勢神宮式年遷宮の影響もあり、平成25年度の目標11万を大幅に上回る18万人に達しています。
いなべ市は平成26年3月21日から3日連続で「いなべ市フェア」を開催。西日本人気№1の青川峡キャンピングパークや花の百名山藤原岳の紹介、モンベルウエアで着飾った「いなべ総合学園高校山岳スキー部」のファッションショー、清流の聖魚ネコギギの東京初上陸など、いなべの魅力が満載のイベントです。
今年度も話題性のあるテーマを発掘し、いなべの魅力を全国に発信します。今年度もよろしくお願いを申し上げます。
花のない「花の百名山」。 藤原定家(昧々)も「見渡せば花も草木もなかりけり 藤原岳の春の夕暮れ」と嘆くだろうほど、かつて全山、早春のエフェメラル植物が咲き匂った藤原岳の草花は、種数も量も激減した。 毎年藤原岳自然科学館が開催する自然観察会でも、関係者の一致した感想である。

2014.03.03 教育部長近藤重年答弁
それから、藤原岳自然科学館の関係でございますが、藤原岳自然科学館は24年4月に坂本地内から藤原文化センターの現在の場所に移転をさせていただきました。25年度1月末現在で、入館者8,000人を超えるという集計でございます。
現在の藤原文化センターの1階ロビーを中心に展示をさせていただいております。フロアの段差であったり展示施設の老朽化等ございますし、また、ほかの各種健診とかサークル活動とか、そういった行事での来館者と入りまじることもございますので、落ちついて観察できるような形に整えていきたいなというふうに思っております。また、資料等、数多くあるものを収納するスペース等も手狭でございますので、その整備も図っていかなければならないというふうに思ってます。
これらを受けて、文化センター建築後、約25年経過しておるわけなんですが、全体の更新の器具もございますので、それらも合わせて整備が必要であろうというふうに考えております。それらを鑑みまして、26年度で整備計画調査をさせていただき、それ以降の年度に設計、改修工事が進められるようにしていきたいという思いでございます。
展示物は、いいも悪いも藤原岳の今あるがままの姿を見学者に公開するべきではないか? シカの食害、生態系の激変ぶり、ハルザキヤマガラシの蔓延の実態、鉱区拡大の範囲と予定など。 藤原岳のかかえるさまざまな問題を館員や運営委員たちが議論し、あるいは、藤原岳を運営委員たちの手で専門的に全面調査しその結果を見学者に公表してゆくことが望まれる。 同じような条件下にある秩父の武甲山の科学館では、市民へのそうした姿勢がみられるのだから、いなべ市だけができないわけではない。


More
[PR]
平成25 年度第2 回鈴鹿生態系維持回復協議会】 議事要旨

■日時 平成26 年2 月5 日 14:00~16:00
■場所 滋賀県甲賀合同庁舎3B 会議室
■出席者(敬称略) 野間会長、高柳、落窪(滋森)、吉村(甲)、藤岡(甲)、奥村(東)、
小泉(東)、高岡(日)、山本(多)、舩坂(三森)、岡(い)、川瀬(い)、伊町(い)、駒田(亀)、
秦(菰)、石野(滋)、池田(滋)

■委員の意見の概要
(いなべ市)
シカの食害の関係がひどくなっていると聞くが、シカの食害によるものなのか調査をしていないので分からない。シガが多くいる竜ヶ岳では、ササがあると聞いているが、ササをシカが食べるということは確認されているのか。
(会長)
鈴鹿山脈地域でのササがほとんど全部枯れてしまったという所が御池岳などにある。植物の丈がかなり短くなっている主な原因はシカにあろうと考える。
(高柳)
芦生ではササがシカによって無くなっている。ササはシカにとって重要なえさである。南部域のシカはササが無くなってしまい数が減った。今はカモシカも減っている。
(会長)
ハルザキヤマガラシは、最近伊吹山の山頂でも増えてきている。かなり繁殖力は強そうである。近くてよく似た種類も生えてくるのでなかなかやっかいである。
(高柳)
シカは突然食性を変えることがある。シカは外来種をなかなか食べないので今後食べているかどうか注意をしておくとよい。
(いなべ市)
実際、山に登ったが、ハルザキヤマガラシが増えて福寿草が減っているかどうかは分からない。全体的に花が減っていると聞いているが、原因は色々あると思うが、気象の変化の問題もあるのではないか。
(会長)
福寿草は食べないと思うが他のものが食べられる。裸の地面が出来ると、そこに外来種が入ってきやすい。ハルザキヤマガラシもその可能性がある。
(いなべ市)
ハルザキヤマガラシがあるところには、福寿草など混在も見られる
(いなべ市)
ハルザキヤマガラシの件であるが、山頂でも繁殖が始まっている。駆除を慎重にしないとかえって広げるということも考えられる。商工観光課のほうで登山道の担当をしているが、毎年様相を変え、無くなってまた別の道を歩かれる。だから希少な植物が踏み荒らされることが懸念される。
(高柳)
いなべ市はシカに関して、なにか問題になっていることはないのか。農林業被害や生態系被害は出ていないのか。
(いなべ市)
確かに食べられているがシカなのか疑問であるので取り組んでいない。藤原岳の山頂に銃を持って登っていくことは今後においても考えられない。山の上を駆除しだすと、山で追い払われればシカが里に下りてきて農業被害が今よりも増えるのではないか。
(高柳)
どこでも農業被害がひどいのでそう考えるのは仕方がない。山だけ追えば里に下りるが、山で追ってさらに里で追うという連携で考えてもらいたい。
(いなべ市)
活発にやろうかとなっても人がいない。
(高柳)
法律改正により都道府県単位であるが捕獲事業者の参入を認めるという話になってきている。滋賀県側は猟友会の人が増えるよう県をあげて取り組んでいる。山の方がひどいという認識はないのかもしれないが鈴鹿の山頂だけでなく山腹も芦生もそうだが山に草がない状態で大雨が来てすでに土砂の流出が始まっている。あと何年もつのだろうかという話をしているくらいである。最終的には人間が大変な目にあうことになる。早めに共通意識を持つ必要があるのではないか。
(東近江市)
農業被害から平成19 年度から本格的にシカの対策に取り組んでいる。滋賀県では平成17年ぐらいからシカの特別対策という形で保護管理計画があがっており、それに基づいて個体数調整・有害捕獲をエリア全体の個体数を減らすとして積極的に行っている。冬場でもスノーモービルを持ち込んで御池岳の下の林道まで入って林道沿いのシカを捕獲している。
(亀山市)
ニホンジカによる早木の食害が起こっている。有害駆除報奨金で有害駆除を猟友会にお願いしている。今後猟友会の高齢化が問題である。また、猟犬の猟欲(追及する、格闘する欲求)も無くなってきていると聞く。また、外来種植物の防除・普及啓発の推進に関して自然保護団体と連携して取り組む予定である。
(菰野町)
菰野町は山林が1/2 をしめる。団体が管理している他とは違う管理体制である。以前山頂にあったカモシカセンターの所長に聞いたところ、御在所岳に関してはアカヤシオ、シロヤシオがかなりの被害である。カモシカにおいては400mより下の里に追いやられ、山頂にも山里にもシカがいる状態である。町としての対策は、3年くらい前から農作物被害が非常に多い。シカ・イノシシ・サルの被害があるが、最近ではシカによる被害が多く、猟友会に頼むのはもちろんのこと地元の方々も研修に行き、地域住民で会合をもつなど何とかしなければと追い払いに徹している状態である。町民からの苦情も多く、頭を悩ましているのが現状である。
(三重森林管理署)
シカ対策は大台ケ原の国有林の所で集中的に行っている。来年からは個体数調整も国有林で行っていく予定である。国定公園内では、シカによる食害・被害は聞いていないので対策はとっていない。
(高柳)
捕獲についてであるが、奈良県の場合は猟友会に委託しているだけである。捕獲事業者認定制度ができるので猟友会にだけ頼らなくてもよくなるが、そのときに猟友会との調整をどうするかが問題になるかもしれない。生息密度に関して環境省では自然公園では5頭と掲げていたが、大台ケ原では5頭からさらに減らすことが目標となった。
(東近江市)
柵・囲い・フェンス等、獣害対策で農地周辺や里場に建てているものと気象的条件が全然違う。山頂なので風や着雪の状況など研究する必要がある。運べるものであれば金属性の方が耐久性がよい。ネットを使用しているが何度も奥歯で噛み切るのでワイヤーを入れておいても万能ではない。また、工事発注をしても受ける業者はいないと思われるので、我々を含めて設置するにあたりボランティアを募れば意識も高まるのではないか。単に工事発注するのではなく住民の方々を巻き込んだ体制にもっていったほうが現状を理解してもらえるのではないかと思う。
(高柳)
NPOやボランティアの活用をモニタリング・防除等、積極的な参入を事業の中に組み込むべきである。国定公園の保全ということであれば多くの人の関心が高い。県の人が勝手にやっていると思われるのがよくないので多くの人の意見を踏まえながら体制づくりをしっかり行っていただきたい。
(会長)
シカ捕獲の実施は2年後となるが、実質効果をあげられるように次回の会議でも話したいと思う。
(高柳)
シカの捕獲に関して滋賀県では特定計画を立てていて、この地域は湖南東部にあたるが密度の非常に高いところということで捕獲を中心に進める。特定計画でも個体数を落とすことが非常に重要になってくるので鳥獣害対策室と十分に連携をはかっていただくことが必要だと考える。__



[PR]
平成24年1月26日
藤原鉱山およびその周辺次期原料山開発事業に係る環境影響評価準備書に対する知事意見

 太平洋セメント株式会社(東京都港区台場2丁目3番5号 代表取締役社長 徳植 桂治)から送付のあった環境影響評価準備書(鉱区の面積 約59ha)について、環境保全の見地から知事意見を述べるにあたり三重県環境影響評価委員会へ諮問していました。 同評価委員会では、現地調査及び3回の委員会が開催され、平成24年1月24日に審議結果の答申がありましたので、平成24年1月25日付けで、下記のとおり環境影響評価準備書に対して知事意見を述べました。
 なお、知事意見等については、平成24年2月1日から平成24年3月16日まで、環境森林部、三重県立図書館、情報公開・個人情報総合窓口、桑名農政環境事務所において閲覧に供します。
以下、知事意見を掲載します。

(総括的事項)
1 事業実施区域となる藤原岳は、石灰岩地特有の動植物が存在し、いなべ市においても誇るべき自然と位置づけられていることから、事業の実施にあたっては、十分な環境配慮を行うこと。

2 治田鉱区の事業の延期により、自然環境への影響が回避されたことは、環境保全の上で十分評価できる。 山頂鉱区の事業の実施にあたっては、環境負荷の低減となる最新の技術、工法等を積極的に採用するとともに、新しい知見が得られた場合には、この知見に基づく環境保全措置を検討すること。

3 天然記念物であるイヌワシ、三重県指定希少野生動植物種のxxxxマイマイ及び希少な動植物の環境保全措置については、その効果が不明確であるため、有識者の意見を幅広く聞くとともに、事後調査結果の検証を行い、十分な環境保全措置を図ること。

4 事業計画の期間が50年と長いことから、この間に、三重県レッドデータブック等の重要な種の選定に用いた文献が更新された場合には、有識者に意見を聞き、関係機関と協議したうえで、必要に応じて環境保全措置を行うこと。

(個別的事項)
1 大気質
  微小粒子状物質の予測及び評価の手法が、事業実施期間中に確立された場合には、その予測及び評価を行い、必要に応じて環境保全措置を行うこと。

2 騒音・振動・低周波音
(1)騒音、振動、低周波音の現況の調査結果、予測手法、評価に用いる管理値について、評価書に詳細に記載すること。

(2)立坑等の工事の実施時における発破作業による騒音が、周辺環境に与える影響は小さく、問題はないと考えられるが、念のため、発破作業の実施計画を示し、夜間にも発破作業が行われることを評価書に明記すること。

3 水質
  事後調査により湧水量の監視を行うとあるが、事業の実施により周辺の湧水や河川への影響が見られた場合に事業との因果関係が分らなければ、適切な環境保全措置を実施することは難しいと考えられる。 したがって、有識者の指導を仰ぎながら、事業の実施による周辺の湧水や河川への影響を確認するために必要な調査を、現況及び採掘が行われる供用中の一定期間ごとに行い、影響が考えられる場合には環境保全措置を行うこと。

4 地形及び地質
(1)地形及び地質の調査結果内の図表、用語等については、評価書に正確に記載すること。

(2)事業の性質上回避はできないが、尾根が削られ、影となっていた場所に日が当たることで、既存の植生等に大きな影響が見られる場合には、必要に応じて環境保全措置を行うこと。

5 土壌
(1)事後調査でカドミウムの土壌溶出量調査が行うとあるが、直接摂取のリスクを踏まえ、土壌含有量調査を行うことも検討すること。

6 植物、動物、生態系
(1)植物の移植にあたっては、石灰岩地で成功した事例や文献等を調査し事前に十分な試行を行ったうえで適地に移植し、移植後も生育状況の確認を事後調査で行うこと。

(2)植物の移植は移植先の環境に大きく左右されることから、移植候補エリアの環境の調査を移植前に行い、移植を行う植物の生育条件に適した場所に移植を行うこと。 また、移植先の既存の植生に対する二次的な影響についても考慮すること。

(3)植物の重要な種の移植を行う株数についても、評価書に記載すること。

(4)住民意見等において、準備書に記載されていない動植物の重要種の確認の報告があることから、その報告について確認し、必要に応じて環境保全措置を行うこと。

(5)採掘後に行われるツゲによる緑化にあたっては、生育状況を確認し、十分な管理のもとに行うこと。

(6)供用開始時までに、適切な調査箇所でマレーズトラップ法及びフィット法による昆虫類の調査、予測及び評価を行い、必要に応じて環境保全措置を行うこと。

(7)陸産貝類の調査結果について、ヒメビロウドマイマイは過去の文献に生息の記録がなく、また、フトキセルガイモドキはキセルガイモドキと、オクガタギセルはハゲギセルとの誤同定、混同が疑われるため、有識者の意見を聞いたうえで、評価書に正確な記載をすること。

(8)陸産貝類については、狭い範囲でかつ陸産貝類相の多様性が低いと考えられている養老山地の標高の低い調査地点における調査結果と比較しても、発見された種数は少なく、かつ未同定種が多いことから、調査の時期、調査範囲、調査に費やした人数・日数、調査の手法及び参考文献についても評価書に詳細に記載すること。

(9)xxxxマイマイについては、その生態的な基礎情報が明らかでなく、これまで実際に行われた移殖の研究事例もない。 また、移殖先への影響については、人為的な個体群の移入が元々のxxxxマイマイの個体群、他の陸産貝類相などへ多大な影響を与えることや、移動能力の少ない陸産貝類は個体群ごとに独特の分化を遂げている可能性が高く、遺伝子を攪乱することが考えられる。 したがって、移殖は極めて困難であると考えられることから、移殖を前提とせず、可能な限り、事業の影響を回避・低減する方法を検討すること。

(10)イヌワシの採餌環境の創出のために林冠ギャップの施工を予定しているが、その効果は現在不明確であり、施工場所に生育する動植物への影響も懸念されることから、ギャップを試験的に施工し、その効果を確認してから行うこと。
 なお、林冠ギャップの施工を行う場合には、施工前にギャップの施工箇所の動植物に対する調査、予測及び評価を行い、必要に応じて環境保全措置を行うこと。

(11)イヌワシ・クマタカについては、事業実施期間中は継続して、事後調査を行い、繁殖への影響の有無や林冠ギャップの効果の判断を行うにあたっては慎重に行うこと。

(12)事業実施区域にはカモシカ特別保護区が含まれており、カモシカの糞塊も確認されていることから、事業の実施にあたっては、三重県及びいなべ市の教育委員会と協議のうえ、保護・保全に努めること。

7 歴史的文化的な遺産
  事業実施区域の付近には、埋蔵文化財包蔵地である治田銀銅山が存在するため、その範囲を記載し、事業の実施にあたっては三重県及びいなべ市の教育委員会と協議のうえ、保護に努めること。

8 景観
  三重県景観計画に基づく景観形成基準に配慮した事業計画とすること。

連絡先/環境森林部 水質改善室
·担当者:浅沼、葛山·電話番号:059-224-3145·ファックス:059-229-1016·e-mail:mkankyo@pref.mie.jp



[PR]
        知事意見(2012.01.26)  〈要約〉

☆ 藤原岳は、石灰岩地特有の動植物が存在し、いなべ市においても誇るべき自然と位    
 置づけられていることから、事業の実施にあたっては、十分な環境配慮を行うこと。
☆ 天然記念物であるイヌワシ、三重県指定希少野生動植物種のXXXXマイマイ及び希少  
 な動植物の環境保全措置については、その効果が不明確であるため、有識者の意見を  
 幅広く聞くとともに、事後調査結果の検証を行い、十分な環境保全措置を図ること。
☆ 事業計画の期間が50年と長いことから、この間に、三重県レッドデータブック等の
 文献が更新された場合には、必要に応じて環境保全措置を行うこと。
☆ 水質に関しては、周辺の湧水や河川への影響を確認するために必要な調査を、現況
 及び採掘が行われる供用中の一定期間ごとに行い、必要な場合には環境保全措置を行  
 うこと。
☆ 尾根が削られ、影となっていた場所に日が当たることで、既存の植生等に大きな影
 響が見られる場合には、必要に応じて環境保全措置を行うこと。
☆ 土壌については、事後調査でカドミウムの土壌溶出量調査を行うとあるが、直接摂
 取のリスクを踏まえ、土壌含有量調査を行うことも検討すること。
☆ 植物の移植にあたっては、石灰岩地で成功した事例や文献等を調査し、事前に十分
 な試行を行ったうえで適地に移植し、移植後も生育状況の確認を事後調査で行うこと。
☆ 植物の移植は移植先の環境に大きく左右されることから、移植候補エリアの環境の
 調査を移植前に行い、移植を行う植物の生育条件に適した場所に移植を行うこと。 
 また、移植先の既存の植生に対する二次的な影響についても考慮すること。 移植株数の 
 記録も必要。
☆ 住民意見等による報告で、準備書に記載されていない動植物の重要種があることか
 ら、その報告について確認し、必要に応じて環境保全措置を行うこと。
☆ 供用開始時までに、適切な調査箇所でマレーズトラップ法及びフィット法による昆
 虫類の調査、予測及び評価を行い、必要に応じて環境保全措置を行うこと。
☆ XXXXマイマイについては、移殖は極めて困難であると考えられることから、移殖を
 前提とせず、可能な限り、事業の影響を回避・低減する方法を検討すること。
☆ イヌワシの採餌環境の創出のために林冠ギャップの施工を予定しているが、その効
 果は現在不明確であり、生育する動植物への影響も懸念されることから、ギャップを
 試験的に施工し、その効果を確認してから行うこと。 なお、その場合には、施工前
 にギャップの施工箇所の動植物に対する調査、予測及び評価を行い、必要に応じて環
 境保全措置を行うこと。
☆ 事業の実施にあたっては、カモシカの保護・保全に努めること。
☆ 埋蔵文化財包蔵地である治田銀銅山の範囲を記載し、事業実施にあたっては保護に
 努めること。
☆ 三重県景観計画に基づく景観形成基準に配慮した事業計画とすること。

連絡先/環境森林部 水質改善室  担当者:浅沼、葛山電話:059-224-3145  fax:059-229-1016    
•e-mail:mkankyo@pref.mie.jp



[PR]
藤原鉱山 環境アセスメントの流れ

http://www.eco.pref.mie.lg.jp/asess/02/cemento/cemento.htm
環境影響評価の手続き.doc
県森林環境部自然環境室
[PR]
         環境影響評価準備書に対する意見書
                           いなべ市長 日沖 靖
                           平成23年11月28日

1 環境影響評価準備書に関すること
 (1)動植物(天然記念物等希少動植物)について
   1)ネコギギについて (P465)
     「有識者に行った聞き取り調査の結果、「当該事業の影響を受けると考えられる
     西之貝戸川、砂川、多志田川、青川の4河川のいずれの河川も天然記念物であ
     るネコギギの生息の可能性はない。」とされていますが、説明が不十分です。  
     これらの河川にネコギギが生息していないとする根拠について文献等による調査
     を行うとともに、評価書においてさらに詳細に記載してください。

   2)イヌワシについて (P639)
     「工事の実施による繁殖の影響については、次の理由からほとんど影響しない
     と考えられる。」とされていますが、現状を改変する工事による繁殖の影響や狩
     り環境への影響が懸念されることから、工事期間中は、繁殖期及びその前後の
     期間においてモニタリング調査を実施してください。 また、繁殖が予測される期
     間中は工事を控えるなど、繁殖に影響が出ないよう適切な対策を講じてください。 
     なお、モニタリング調査の実施によって繁殖活動に影響が出ないよう十分に配慮
     してください。

   3)カモシカについて (P640)
     「採掘が行われている現事業区域の近傍を特に忌避することもないので、小規
     模な工事箇所を避けて行動範囲を変化させる可能性も小さいと考えられる。」と
     していますが、その根拠となる詳細な調査内容について、評価書においてさら
     に詳細に記載してください。

   4)カモシカ保護地域について
     新規事業予定区域に鈴鹿山地カモシカ保護地域が含まれています。 事業予定
    区域と鈴鹿山地カモシカ保護地域の位置関係を評価書において詳細に記載してく
    ださい。
     また、保護地域内で土木工事等を行う場合には、文化財保護法に基づく現状変更
    許可が必要になることがあります。

   5)希少動植物全般について
     準備書に三重県レッドデータブック2005に記載された希少種が動植物あわせて
    70種記載されています。
     動物では絶滅危惧ⅠA類で国指定天然記念物、国内希少野生動植物のイヌワシ、
    絶滅危惧ⅠA類のハヤブサ、絶滅危惧ⅠB類で三重県指定希少野生動植物カナマル
    マイマイ、絶滅危惧ⅠB類のサシバ、コルリ、ミカドギセル、絶滅危惧Ⅱ類のアカショウ
    ビン、オオアカゲラ、サンショウクイ、クチマガリスナガイ、キョウトギセル、準絶滅危惧
    で国指定特別天然記念物のニホンカモシカ、準絶滅危惧ではキクガシラコウモリ、
    ニホンリス、ヤマドリ、クロツグミ、センダイムシクイ、キビタキ、タカチホヘビ、ミヤマ
    ダイコクコガネの、絶滅危惧ⅠA類2種、絶滅危惧ⅠB類4種、絶滅危惧Ⅱ類5種、
    準絶滅危惧9種が記録されています。
     植物では、絶滅危惧ⅠA類のキンキマメザクラ、フキヤミツバ、オオキヌタソウ、
    ミノコバイモ、絶滅危惧ⅠB類のオヒョウ、タチハコベ、ミスミソウ、セツブンソウ、
    ヤマブキソウ、コフウロ、マルミノウルシ、メグスリノキ、ヤマトグサ、デワノタツナミソウ、
    イワツクバネウツギ、ヒロハアマナ、ホソバノアマナ、イワタケソウ、ヒロハテンナンショウ、
    アサダ、絶滅危惧Ⅱ類ではルイヨウショウマ、フクジュソウ、シギンカラマツ、ルイヨウ
    ボタン、ヤマシャクヤク、ヤブサンザシ、イブキシモツケ、ビワコエビラフジ、ヒメフウロ、
    ミツバフウロ、イワザクラ、ハシドイ、ツルガシワ、マネキグサ、ムカゴツヅリ、アズマスゲ、
    ギンラン、クマガイソウ、準絶滅危惧ではハイイヌガヤ、チャボガヤ、イヌブナ、イチリン
    ソウ、タキミチャルメルソウ、イナモリソウ、オウギカズラ、ウスギナツノタムラソウ、
    カタクリ、ササユリ、エビネ、ナツエビネの絶滅危惧ⅠA類4種、絶滅危惧ⅠB類16種、
    絶滅危惧Ⅱ類18種、準絶滅危惧12種が記録されています。
     いなべ市が平成18年に開始したいなべ市の植物調査では治田鉱区で、「三重県レッド
    データブック2005」に絶滅とされたミシマサイコが確認され、イワザクラ、アズマスゲも
    治田鉱区で確認されています。
     狭小な準備書の調査範囲内で準備書に記載された70種と、いなべ市の調査で
    確認された1種を含めた71種もの希少動植物が生息し生育していることは、この
    調査地が極めて豊かな生態系を有していることを表しています。 
    このような生態系を有する場所は、いなべ市はもとより国内でも学術的に極めて重要で
    あり、いなべ市の誇るべき自然と考えます。 以上の観点から、可能な限り当該調査地の
    自然環境の保全と保護にご理解いただきますよう要望します。

 (2)遺跡について
     新規事業予定区域付近は、周知の埋蔵文化財包蔵地(遺跡)である治田銀銅山跡が
    存在します。 事業予定区域と治田銀銅山跡の位置関係を評価書において詳細に記載し
    てください。
      また、遺跡内で土木工事等を行う場合には、文化財保護法に基づく届出が必要です。

[PR]